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「股旅フットボール」と「ロッソ熊本」。
昨日書こうとして書けなかった、本の話。



宇都宮徹壱さんと言うのは、杉山茂樹さんとは反対に。
サッカーライターの中ではかなり好きな人です。
こういうシンプルな文章が書けるようになりたい。

それはともかく、この本の中で紹介してあるサッカークラブは

・FC岐阜
・FC Mi-o びわこKusatsu
・ファジアーノ岡山FC
・后Ε侫 璽譽鹹杭
・グルージャ盛岡
・ツエーゲン金沢
・カマタマーレ讃岐
・FC町田ゼルビア
・ノルブリッツ北海道
・とかちフェアスカイ ジェネシス

ということで、2006年あたりからJを目指しているクラブ。
かなり毛色が変わった本ですね。
もともと宇都宮さんが、天皇杯の1回戦2回戦や、地域決勝なんかも
意欲的に取材する人なんですよね。

「ロッソ熊本」も、J加入した先輩として、何度か名前が出てきます。
岐阜、岡山、盛岡、讃岐、金沢、長崎とは対戦経験もありますからね。

これを読んで思うこと。

熊本は、幸運だったんだなあ。

いや、幸運というのは。
なんだJに行こう!って言ってみたら結構簡単に上がれちゃったよ!
そんなに努力もしてないのに。結構世の中って甘いよね!

みたいな幸運ではなくて。

一生懸命策を講じて、ベストと思えることをやっても。
なかなかJという舞台に届くものではないということなんですよ。

上記十チームのうち、現在Jに加盟できたのは岐阜だけ。
JFLまで目を向けても、岡山とびわこしか上がれていない。

長崎にしても、熊本とほぼ同時に産声を上げて、小嶺忠敏という高校サッカー
の巨星を掲げ、ここまで地道に努力をしてきた。実力も伴っている。

でも、現時点JFLに上がれていないわけなんですよね。
熊本が地域決勝に挑んだとき、昇格候補に挙げられていた静岡FCもしかり。

これは、運もあると思うんですよ。

熊本でも、アルエット熊本を引き継いでKyuリーグからスタートできて。
Kyuリーグにはもったいないような選手達を揃えて。
自治体を巻き込んで、県民運動としてここまで盛り上げてきた。

あの時、少し立ち上げが遅れていたら。
地域決勝で、熊谷のロングシュートが決まっていなかったら。
愛媛FCがJ昇格出来ていなかったら。

ひょっとしたら、今でもロッソはKyuリーグに居たかもしれないわけです。
もうJなんか夢だよ。的な雰囲気になって、水前寺も満員に出来ていなかった
かもしれない。

そういう様々なファクターが積み重なって、横浜FC戦の15588人が
ある。

そのファクターの中には、例えばハンドボール世界選手権熊本を成功させた
前田前社長の手腕だったり、まだ海のものとも山のものともつかないロッソ
というチームにJ経験者を集めてきた池谷監督の手腕だったりもあると思う
んですけどね。

実質三年で上がれたって言うのは、すごいことだと思うんですよ。
まあ、ブレイズやアルエットから考えればもっとなんでしょうけどね。

努力をした上に、運もあったからロアッソ熊本は今Jで戦えている。
この本を読んで、そういう気持ちになったんですよ。

もっと素直に、地元熊本にJリーグクラブがあることを喜んでいい。
そして、ここまで持ってきてくれたフロントに、もっとリスペクトがあっていい。
そう思うんですね。

名称変更なんかは問題になったんですけど、サッカークラブとしてはまだ
駆け出しですし、チームもフロントもサポーターも、これから成長せねば
ならない。未熟で当然ですよ。

他のチームのサポさんのブログなんか見ると、よく
「フロントが無能」

とかいう表現を目にするのですが、僕はこういう気持ちにはならんのです。
よくやってると思うんですよ。

もちろん、これで満足ということはないでしょうしね。
ファンの目線で言えることがあれば、言いたいなとは思いますけど。

まだまだ書き足りないことはあるんですけど。
この本を読んだ率直な感想です。
グルージャなんかには、もっと問題点を突っ込んでもいいような気がしますが、
金銭的な問題に深く突っ込んでいくと、地域クラブの取材はいつまでたっても
終わらない気もしますので、これぐらいのスタンスがベストなのかも。

読みやすいわりに、いろんなことを考えさせられます。
是非読んでみてください。
この本を通して、ロアッソのことを考えるのも楽しいと思います。
カテゴリ:本のお話 | 23:38 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
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カテゴリ:- | 23:38 | - | - | - | - |
コメント
たびたびのコメントですいません。
まったくの同感です。
それと 選手・フロントへのリスペクト ですね。

23日のkk。開始2時間前から入場で大混雑でした。私も並んでいて一部の方が要領が悪いとおっしゃていました。
初めてですものある程度は仕方ないですよ。このクラブは失敗を糧として成長してくれますよきっと。
サポーター・選手・フロントみんなで協力して、すばらしいクラブにしていける、そんな環境を与えてくれたんですよね  熊本に

みんなでがんばりましょう    
| はま30 | 2008/09/26 8:40 AM |
こんにちは。

股旅フットボールは知ってはいたですけどまだ読んでいません、興味深い内容そうですね。

Jを目指すって言うのはほんとに難しい事でしょうね。
ただでさえ不確定要素が多くてミスがあるのが前提となってるサッカーにおいて
地域決勝みたいな一発勝負、最後はPKみたいな戦いにクラブの運命を委ねる
なんてのを何度も乗り越えて、目指すJに辿り着いても、そこからまた積み重ねていかなければならない世界だと思いますからね。

経営的にも資金繰りは大変でしょうね。
どうなるかわからないクラブに資金を出す企業も限られてくるでしょうし。

フロントに関しても理想としては
サポーターとフロントと現場が一体となって前に進む推進力を作っていけるような形にならなきゃいけないですよね。
サポーターが未来に向けた真剣な提言は必要だと思いますけど、過剰な罵声を浴びせるような事は決していいことではないと思います。
| ランディ | 2008/09/26 2:14 PM |
私もこの本を購入して、読みましたよ。そしてこの記事を見て改めて読み直しました。

感想はやっぱり、本当に熊本は運が良かったと同時にその運を引き寄せた選手、スタッフ、フロントの力に感謝したいですね。

2005年九州リーグで戦った長崎は依然として九州リーグのままですし、同じく2005年に大津で戦った岡山は今年ようやくJFL、盛岡は依然東北リーグ。決勝大会で戦った琉球はJFLのままですし、神戸(加古川)も関西リーグのまま。

そう考えると、私達が今まで歩んできた道って結構厳しい道であったんだと改めて思います。
| あきひろ | 2008/09/26 10:03 PM |
ご紹介の本はまだ読んだことがないのですが
たのさんの感想を読ませていただいて
ロアッソ熊本のどんな辛い負け試合を目の前で見ても
自分がなぜチームや選手やスタッフに不満を持たないのか
己の心理(^.^;)が理解できたような気がします。

気づかせて下さってありがとうございます(^-^)

| 香露 | 2008/09/27 12:02 PM |
みなさま、コメントが遅れてすいません。

はま30さん。
ブログのタイトルにも入れてるんですが、大事なのは
「リスペクトする」ことだと思うんですよね。

おそらく、一万人動員しようと頑張ってましたけど、
一万人どころかあんなに入るなんて、フロントの方々
も思ってなかったんじゃないかなと思いますし^^;

フロントもファンも慣れないことですし、ある程度
そういう不手際が起こって普通だと思うんですよね。

それを糧にしていけばいいし、そういう目で見ていく
べきだと思うんですよ。

そう。
みんなで頑張りましょう。

ランディさん。
こんにちわ。

ロアッソはそういう意味で、凄くうまく行った例では
ないかなと思いますね。草津や岐阜の例なんかもあって、
一年の浪人が偉くピックアップされてた時期もあると
思うんですけど。

いくら県民運動と言っても、得体の知れないものに
お金を出すような県民じゃないと思いますし。
実際、自治体からの出資は今年からですからね。

そこに説得力を持たせたと言うのは、やはり賞賛される
べきではないかなと思います。

はま30さんも仰ってるんですが、「フロントや現場
とともに」進むのが大事だと思うんですよね。

言うべきは、建設的に発言して。
敵対するような相手ではないんです。

他のチームのサポさんのなかには、どうも「フロント
に対して厳しくする」のが大事だと思ってる方々も
居るような気がして。

一から作り上げたチームと、日本リーグからあるチーム
では、そういう観念も違うのかもしれませんが。

| たのさん | 2008/09/28 3:46 PM |
あきひろさん。
お、読まれましたか^^

単純に読み物としても面白いし、ロアッソサポにとっては
結構考えさせられる内容かなと思いますね。

仰るとおりで、長崎にしても神戸にしても、地域決勝で
まさかともいえる形で星を落としたりしてますしね。
熊本も三位で、岐阜にしても入れ替え戦を戦ってきた
わけですからね。

厳しい道でしたよね。よく抜けてきたと思います。
もちろん、今からもやることは多いですが。

香露さん。
いえ、礼を仰ることでは^^;

僕の中では、十年前に熊本に帰郷したわけなんですが、
帰ってきた熊本に、いいタイミングでロッソが出来て
くれた。

もうそれだけでもうけもん。
熊本に応援するクラブがあるだけでもうけもん。

そんな感情があるんですよね。

負ければそりゃ悔しいわけですが、殊更にクラブに
腹を立てるような気持ちにならないのは、そのへん
なのかも知れないです。

| たのさん | 2008/09/28 3:53 PM |
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